黒染加工とは?
黒染加工とは、古くから行われている鉄の表面処理です。鉄の表面をその美しい黒い色で染め上げることから、黒染加工という言葉で呼ばれています。
この黒染加工、化学的にはアルカリ処理によって鉄の表面に四三酸化鉄(Fe3O4)という酸化皮膜を作ることをいいます。この皮膜は「酸化鉄」という名前が表すとおり「サビ」の一種です。
四三酸化鉄は一般的に「黒サビ」と言われるもので、通常の「赤サビ」とは異なり、非常に強固で、かつ安定した(=進行しない)状態を保つのが特徴です。鉄の表面をこの皮膜で覆うことで、鉄の大敵である赤サビの発生を抑え、また、表面の見栄え品質を大幅に高めることができます。
黒染加工の特徴
ヤマヨの黒染加工は、その品質の高さが最大の特徴です。皮膜の密度や、仕上がり寸法の精度を、丁寧な仕上げによって高いレベルで追求しています。
皮膜の密度は製品の耐久性に、寸法精度は商品としての価値に直結するものですので、この点に関しては妥協なくよりよい物を求めての研究を続けています。
また、黒染加工には工業製品としてのスタンダードであるJIS規格がありませんが、ご注文に応じて海外の規格であるDIN(※1)やMIL(※2)といった工業規格に適合させる加工を施すことも可能です。このようなことから、精密ハイテク機器から航空宇宙産業まで、さまざまなお客様からのご依頼を頂いております。
※1 DIN規格……ドイツ連邦規格。カーオーディオなどのサイズが有名です。
※2 MIL規格……アメリカ国防総省規格。主に航空宇宙関連の技術で使用されます。
黒染加工用設備
黒染加工を主な業務としている横浜工場に、各種サイズに対応可能なの黒染槽を用意しております。大量の注文から、小ロットの試作品などまで、さまざまな規模の注文に対応しております。
また、廃液などによる環境負荷を軽減するために、脱アルカリ装置など各種のアンチポリューション設備も完備しております。